50代女性 大腿骨頚部骨折後の人工股関節全置換術
足の付け根(股関節)の大腿骨頚部骨折は、転倒や事故により起こる非常に多い骨折です。
自然治癒は見込めないため、骨接合手術を行うことになります。
手術自体は、難しいものではなく30分から1時間程度で終わります。
しかし、外傷の時点で血管が損傷していたり、術後に生じた小血栓などにより
術後に血流障害が生じて、骨頭部分が壊死・陥没してしまうことがあります。
今回紹介する症例は50代の女性です。約1年半前に大腿骨頚部骨折により、他院で手術を受けています。
骨頭壊死により、手術で使用されたピンの先端が骨頭から突出し強い痛みが生じています。
ピンを抜去し、人工股関節全置換術(THA)を行いました。
一年以上入っていた複数のピンにより、大腿骨内は増殖した硬い骨となっており、
通常のTHAより難易度の高い手術となります。
術後に疼痛は劇的に改善して、大変満足されました。
経過は大変良好で術後11日目で退院となりました。
骨折の手術後に疼痛が残存することは、癒着や関節の拘縮、筋力低下などにより、
ある程度仕方がない部分があります。
しかし、このように原因がわかった場合は、
適切に対処することで疼痛の改善が期待できます。








