岡本整形外科 副院長診療ブログ

病院を外から眺めても、どんな医師がいるのか、どんな治療をしているのか、わかるはずもありません。骨折・脱臼などの外傷や、関節の変形による痛みに対して、当院での手術例を中心にご紹介します。また整形外科トリビアも気の向くままに書いていきます。

人工膝関節全置換術(TKA)の両膝同時手術

8月には両膝同時の人工膝関節全置換術が2件ありました。

 

変形性膝関節症は、両膝同時に悪化することが多いです。

特にO脚が強い方は、片方だけ手術で真っ直ぐにしても、

手術をしていないほうの足が痛く、リハビリの足をひっぱります。

両膝の人工膝手術は、多くの方が片方ずつ行います。

その場合、片方が終わって約4週後に反対側を行います。

入院期間は約7~8週となります。

 

両膝同時に行った場合は、術後3~4週で退院可能です。

しかし、内科的な問題が少ない、体力が十分ある70代前半までが適応です。

また、リハビリは両膝同時なので、その分大変です。

患者さんには、「片方ずつの方の、2倍努力してください」と説明しています。

 

先日行った両膝同時手術(70代女性)の術前です。

高度なO脚であり、片方だけ治しても歩行は改善しません。

両膝同時に手術を行い、翌日から歩行練習開始です。

両膝同時を希望する方は、仕事復帰や家族のために頑張る方が多く、

最初は苦労しますが、3~4週で問題なく退院されます。