岡本整形外科 副院長診療ブログ

病院を外から眺めても、どんな医師がいるのか、どんな治療をしているのか、わかるはずもありません。骨折・脱臼などの外傷や、関節の変形による痛みに対して、当院での手術例を中心にご紹介します。また整形外科トリビアも気の向くままに書いていきます。

50代男性足関節靭帯修復術

足の捻挫は非常に数か多く、多い日は一日で3~4人くることもあります。

痛みや腫れの程度で、湿布のみ、サポーター、ギプス固定+両松葉杖等の選択枝があります。

ほとんどの方が、保存治療で完治します。

しかし保存治療後に高度な不安定性が残存する場合は手術が必要になります。

50代男性保存治療で治癒せず靭帯修復術を行った症例です。

 

左手の鉗子で持っているのが断裂した靭帯です。

靭帯を本来の位置まで引っ張っています。

二つの筋鈎の間に、本来の付着部である骨に縫い付けた靭帯です。

修復した靭帯の真ん中に黒い点のようなものが見えます。

これは下の図のように、本来の靭帯付着部の骨に特殊な糸を打ち込んで、

それを用いて切れた断裂を本来の付着部に縫い付けた部分です。

以前はワイヤーで穴を空けたり、随分と手間をかけて糸を通したりしていましたが、

便利な器具ができると、手術が容易となるだけでなく、患者さんへの侵襲が小さくなります。

この症例の場合は、靭帯が残存していましたが、靭帯が萎縮・消失している場合は、

他の部位から腱を持ってくる靭帯再建術が必要になります。